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【後書き】ダウン・ザ・ワールド:世界の果てから果てまで行く旅

※現在、動画は削除中です。再UPするかどうかは未定です。

ただただ普通に、最初から最後までただ遊んだだけの、ゲーム内容紹介動画になってしまいました。
何らかの制限が出来ないかとは考えていたのですが、何を制限すればいいのか、今でも思いつきません。
できればガオを死なせないプレイをしたかったのですが、それは終盤の某ボス戦でさっくりと諦めました。無理。あれは無理!
ダウン・ザ・ワールドは、プレイヤーがゲーム中のキャラクターをロールプレイするという従来のRPGとは違い、プレイヤーはプレイヤーとしてそのまま有り、SFCのコントローラーを通じてゲーム内のキャラクター(主にガオ)に、やってほしいことを都度お願いする、というスタイルのゲームです。
野暮なことを一切合切取り払ってしまえば、残ったのは何とも言えないワクワク感でした。
こういう試みは、恐らくダウン・ザ・ワールドが発売されたあの頃だからこそ出来たことじゃないかなと思います。
最近でも似たような試みのゲームは一応ありますが、ダウン・ザ・ワールドのような冒険心があるものは皆無じゃないかなと。いや、ファンタジー世界を歩くという冒険ではなくてね。
今と昔では、ゲームを遊ぶ子供たちの事情も大きく変わっているでしょうから、今の時代にこんな試みのゲームを出したところで、ウケないどころか軽く笑って流されておしまいとなりかねません。その危惧は勿論、ダウン・ザ・ワールド発売時にもあったでしょうし、あって然りだとは思います。
かと言って、昔に比べて今は夢がなくなったと嘆くのもまたお門違いで、夢の見かた、抱きかたが変わってきているだけなんだと思います。
現在ならではの問題点は、山ほどありますからね。難しいところでしょう。
そういった意味では、このゲームは、良い時期に良い出来で発売されたと思います。
あくまで現実とゲーム内世界をリンクさせるという試みを、最後まで貫き通したこと。
スーファミでここまで頑張ったこと。
これらはとても高く評価しても良いと、私は思います。
色んな制約(容量や技術面、世界設定や、話をまるく収めるためのシナリオ作り)のために、実現できなかったことも多々あるでしょう。
そういったところを、力の限りカバーし、時には上手く妥協しているのは、凄いことです。
ゲームの技術は日々進化し続けていますが、ダウン・ザ・ワールドのようなゲームは、あまり見かけません。ラブプラスは方向がなんだか違う気がします。
今頃こんなことを言っても仕方ないかもしれませんが、それでも言わせて下さい。
制作スタッフの皆様、お疲れ様でした。
十数年ぶりに、どこか新鮮なような、懐かしいような気持ちになれました。
最初から最後まで、楽しませていただきました。ありがとうございました。
私としては、ダウン・ザ・ワールドに夢を見てくれる子供が、今の時代にも居てほしいと願わずにはいられません。